「道場への道すがら、」

26期生 内田大輔
 


◆道場での練習

私は他の仕事をしながら、井本整体を学びに道場へ通っています。
仕事を切り上げて道場へ向かう道のりは、ストレスや疲れが溜まっていると足取りも重く、しかし、こういう時ほど道場へ行って良かったと思うことが多いものです。

整体操法の型は、身体の中心から力を出すような姿勢や動作を求めます。
正確な型の姿勢をとることは、自分の弱い箇所が浮かび上がり、最初のうちは厳しいですが、
整体体操と同様に、自分の身体を整体に導く効果があります。
また、相手の身体を読み、急処を的確に捉えていく感覚の鋭さが必要になるため、とても集中して行います。

私にとって井本整体の練習は、本質的なことに集中できる、立ち返ることができるという感覚があります。だからこそ仕事で疲れていても、そういう時ほど、道場に来て良かったと感じられるのだと思います。集中して取り組んだ後の疲れには充実感があり、身体の芯に染み入るような心地よさを感じます。


◆整体技術の入口の幅広さ・奥深さ

整体の技術には、様々な人の特徴に合わせて的確に身体を変化させていく、プロの療術家向けの方法があると同時に、誰もが実践できて効果が出せる方法もあります。

整体を学び始め数ヶ月の初等講座の生徒であれば、初等なりの効果を出すことができます。
それでいて、初等講座で習う技術であっても、プロ講座の生徒が再び初等講座に出席して学ぶ程の、技術の深さがあります。

整体技術がそれぞれのレベルで効果がだせる理由のひとつには、その技術が単に症状の解消を目的とするのではなく、人間の身体が持っている自然治癒力に働きかけ、その素晴らしい可能性を引き出すことを、中心においているからだと思います。


◆気持ちを集めて形にする技術

人が人に手を当てること。
良くなるようにと気持ちを込めて手を当てること。
そして受け手の身体がそれを感じて反応すること。

手当てという行為には、人間と身体の関係性においてとても根源的で本質的なものが含まれていると思います。

気持ちを込めて手を当てていることで、
こわばったところが、緊張がとけて緩んでくる、
冷たくなったところに、温かさや脈がでてくる、
カサカサになっていた肌が、湿り気を帯びてくる、
打ちつけた痛みが、やわらいでくる、
苦しく不安な心が、温かい手で落ち着いてくる…

母親が子どもに手を当てる、その自然な行為からはじまり、人間本来の自然治癒力をより高めるように、臨床を重ね、つくり上げられてきたのが、整体の技術なのだと思います。

私は整体は気持ちを集めて形にする技術だと思っています。整体の技術は、相手を何とか楽にしてあげたいと思う気持ちを集め、それを形にして相手に伝えることを可能にする技術なのだと思います。
だからこそ整体の技術は、それぞれの技術レベルで相手の身体に変化を起こし、効果を上げる可能性を持っているのではないでしょうか。そしてまた、その気持ちが相手と通じ合って始めて、本当に技術が活かされてくるのだと思います。


◆場の高まり

井本整体の道場では、命に対する礼を大切にし、たとえ練習でも相手の身体を練習台として
扱うことなく、大切に真剣に取り組んでいます。そのように打ち込む人たちが集まれば、場の雰囲気も高まり、その場に入るだけで自然と集中し、身が引き締まる感じがします。
また、真剣に練習していく中で、身体がゆるみ、心もゆるみ、ふっと笑顔が出てくる、その自然な感じに何とも言えない楽しさ、心地よさ、気持ちよさを感じます。

こうした雰囲気があるから、仕事で疲れて重い足取りでようやく道場に着いた時も、道場に一歩入っただけで、来てよかったと思える瞬間があるのだと思います。

セミナーなどで多くの人が集まり、ひとつのことに集中している時は、より一層の場の高まりを感じることができます。

秋の東京セミナーのテーマは「身体の変化を楽しむ」がテーマです。
セミナーでの練習では、普段ご自身で行っている整体体操にしても、いつにない実感を得られることと思います。井本整体が初めての方にとっても、井本整体の思想・技術を二日間で学べる機会となっております。真剣で楽しい研鑽の場で井本整体を学んでみませんか。

皆様のご参加をお待ちしております。

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